水琴窟のある和風庭園 〜藤沢市 I邸〜
2007年10月

クリックすると水琴窟(すいきんくつ)の音が聞けます
一見普通のつくばいですが、耳を澄ますと地の底から何ともいえない情緒のある音がします。
音を聞いてみたい方は タカショーリフォームガーデンクラブ内の動画をクリックしてください。
またはYouTubeでご覧いただけます。

施工前 拡大できます

施工後 拡大できます

給水管 拡大できます
(1)


掘削中 拡大できます
(2)


塩ビ管 拡大できます
(3)
(1)既存の給水管から分岐してパイプを延長し、植え込みの奥の筧(かけひ)から水が出るようにします。
(2)水琴窟を仕掛けるために人が入れるほどの大きな穴を掘ります。
(3)排水のための塩ビ管を作って設置します。
排水 拡大できます
(4)


土管 拡大できます
(5)


甕(かめ)拡大できます
(6)
(4)水琴窟の底に泥が貯まらないよう太いパイプに泥を逃がす仕組みです。
(5)コンクリートの枡を枠として下から積み上げます。甕の周囲に土が接しないためです。
(6)お客様の庭の片隅にあった古い甕の底に小さな穴を空けます。
水琴窟施工中 拡大できます
(7)


水琴窟 施工中 拡大できます
(8)


水琴窟 施工後 拡大できます
(9)
(7)コンクリート枡の底にモルタルを打って甕を伏せて入れます。
(8)甕と枡の内壁の間に石などを詰めて(ここは企業秘密!)穴に水が集まるように海を作ります。
(9)水琴窟としての仕掛けはこれで出来上がり。鳥海石を加工した水鉢を据えます。
水琴窟(すいきんくつ)の構造図
つくばい(蹲踞)廻りの仕上げをしていきます。
この庭は (株)タカショーのWebカタログ2008に掲載されています。

仕上げ前 拡大できます
(1)


丹波石 拡大できます
(2)


石貼り 拡大できます
(3)
(1)地中の仕掛けは全く見えなくなります。
(2)貼り石として丹波石を選びました。柔らかな風合いが木や真砂土にマッチします。
(3)石貼り施工中。水鉢の前には木曽石の役石(湯桶石、手燭石)を据えます。
瓦 拡大できます
(4)


瓦施工中 拡大できます
(5)


仕上げ施工後 拡大できます
(6)
(4)アクセントを付けるためにこんな造園用の瓦を用意してみました。
(5)延べ段とつくばい廻りとをつなぐデザイン性の高い”渡り”。
(6)つくばいまわりの完成。真砂土とそれぞれの素材が心地よく収まっています。
水琴窟(すいきんくつ)拡大できます
20年間造園をやってきて、やっと4作目の水琴窟を造る事が出来ました。
何よりも嬉しかったのはそれをお客様の方から提案していただいたことです。
水琴窟には寿命があり、甕の底に泥などが沈殿していくと次第に良い音が鳴らなくなりますが、今回は このことに留意して泥が貯まらない工夫をしましたので何年先も鳴り続けてくれてるといいな。


蹲踞・水琴屈へ戻る
トップメニューへ